H3Cはこのほど、毎年恒例の日本最大のICT産業イベント「Interop Tokyo 2022(以下、「Interop Tokyo」)に出展した。H3Cは3日間の展示会で、最新のデジタル成果やシナリオベースのソリューションを幅広く紹介、デジタル技術における同社の強みを証明した。同展示会で、H3Cの最新の企業向けAIネイティブWi-Fi 7製品「WA7638」が「Best of Show Award」のグランプリを受賞した。
ワイヤレス技術の限界を超え、より速く、よりスマートなデジタル体験を実現
日本政府は2020年、5G、ITインフラ、電子政府に重点を置き、あらゆる分野のデジタル化を推進する「デジタル・ガバメント実行計画」を発表した。
幅広いデジタル製品の中でも、無線アクセスネットワークは、政府、教育、医療、企業などの主要セクターで、産業のデジタル化に必要不可欠である。H3Cの企業向けAIネイティブWi-Fi 7製品WA7638は、Interop Tokyo 2022の「Best of Show Award」のグランプリを受賞した。WA7638は、独自のiRadio、iStation、iEdge、iHeal技術をベースに、最大18.44Gbpsの伝送速度を実現、遅延を5ミリ秒(ms)以下に抑え、400を超えるユーザーを同時サポートできる。また、チャネル利用率を56%、端末アクセス効率を33%、伝送チャネル数を220%向上させ、運用・保守(O&M)に必要な時間を全体で30%短縮する。H3CのWi-Fi 7 APは、「シナジーワーキング」「革新的な教育」「効率的な医療」など国際市場をにらんだ主要なシナリオベース・ソリューションの主要部分として機能するとともに、日本におけるこうした産業のデジタル化を促進する強固かつ信頼できるネットワーク基盤づくりにも役立つ。
一方、H3C S12500R 400Gスイッチングルーターは、「Best of Show Award」のファイナリストに残った。安定性、拡張性、高性能、持続可能性などの優れた特長を持つ同製品は、キャリアバックボーンネットワーク、データセンター相互接続(DCI)ネットワークによるクラウドコンピューティング、政府や企業向けのデータセンターなど数多くのシナリオに質の高い体験をもたらし、データセンターネットワーク領域におけるH3Cの主導的役割をさらに実証した。
日本のあらゆるセクターのデジタル化を支援
日本の魅力的な政策と製品サービスへの厳しい品質要求は、世界トップクラスのデジタルプロバイダーにとって大きなチャンスである。高度な技術、最先端の製品、特定の産業に合わせたシナリオベースのソリューションを有し、サービス提供でも卓越しているH3Cは、国内の顧客やパートナーと提携し、日本のデジタル化の加速で重要な役割を担ってきた。とりわけ注目されてきたのが、教育機関、医療サービス、通信事業者向けのソリューション、および企業向けエンタープライズソリューションの提供における同社の大躍進である。今回のイベントでH3Cは、ユビキタス・ネットワーク、インテリジェント・コネクティビティー、クラウドとAIプラットフォーム、DC/ISP製品という4つの主要セグメントを網羅するデジタル製品およびソリューションの強力なポートフォリオを展示した。
パンデミックが続いているにもかかわらず、日本のデジタル市場は、リモートワークなどの新しい働き方が広く受け入れられるようになり、日本固有のデジタル化の差し迫った需要が浮き彫りになってきたことで、活況を呈している。H3Cの「シナジーワーキング」ソリューションの中核であるCloudnetは、インテリジェントクラウドO&Mプラットフォームを通じたマルチネットワークの統合管理を可能にし、本イベントでも大きな注目を集めた。強力な無線ネットワーク運用とインテリジェントなクラウドO&M機能が、複数のデバイスからのアクセスをサポートし、オフィスネットワークのパフォーマンスを最適化、リモートオフィス・シナリオにおけるネットワーク遅延などの問題を効果的に解決して、オフィス全体の効率を向上させる。
さらに、Cloudnetと他の製品・ソリューションを融合したH3Cの「革新的な教育」ソリューションは、日本のGIGAスクール構想に採用され、各地の小中学校に管理しやすい高速かつ安全なキャンパスネットワークを提供することに成功している。Cloudnetソリューションを活用することで、各地の教育委員会は数多くの学校の有線・無線ネットワークを単一のインテリジェントクラウドO&Mプラットフォームを通じて統合・管理し、保守にかかる時間とコストを大幅に削減、教育現場でのネットワーク管理を効率化できる。
同時にH3Cは、既存のネットワークリソースを統合しつつ、ストレージとO&Mを一元管理することで、ポストパンデミック時代の日本の主要都市のデジタル化を推進する「効率的な医療」ソリューションを支える、新たな統合モデルを開発した。同モデルは、(UISコンバージドインフラ上に構築された)HCIソリューションと、(VDI、IDV、VOIのハイブリッドインフラ上に構築された)Workspaceクラウドデスクトップ・ソリューションを統合したものである。
一連のフルスタック製品とデジタルソリューションを通じたデジタルの未来づくり
展示された製品の中には、世界トップクラスの通信事業者向けコアルーターCR16000-M、スイッチルーターS12508CR、新世代サーバーR4900 G5などH3CのDC/ISP製品ラインアップも含まれていた。これらの製品群は、ネットワーク設定を柔軟に処理・最適化でき、運用コストを削減しつつ、超高速・低遅延の運用を可能にする。
Interop最大の目玉は、出展者がブースネットワークを構築し、自社のデジタル製品やソリューションを紹介する特別な機会を提供するShowNetだった。今年のイベントでH3Cは、シスコ、ジュニパー、その他のICTベンダーと提携し、展示エリア全体にデータと無線アクセスを統合したスマートネットワークを構築した。H3CのWX1840Hコントローラー、S6520X-SIマルチレートPoEスイッチ、WA6638 WiFi6無線AP、UIS3000 G5ハイパーコンバージドインフラ、S9820-8Cスイッチ、およびその他のデータセンター製品を導入することで、ネットワークの安定性と流暢性を確保した。Interopの主催者は、H3CのAP製品WA6638のコンパクトなサイズと柔軟な設置に特に感心していた。これは、展示会のネットワーク構築でも最も幅広く使用された。
H3CのInterop Tokyo 2022への参加と受賞は、同社の日本のICT市場に対する熱意表明というだけでなく、海外市場で最新のデジタル成果を披露するための重要なステップでもある。H3Cは今後も、海外戦略を最適化し、国際市場におけるブランド認知度とフットプリントを向上・強化することで、グローバルなデジタル化に貢献していく。